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設楽原からのたより

湯浅 大司
湯浅 大司

長篠・設楽原の戦いの行われた地にある設楽原歴史資料館で学芸員をしながら、長篠・設楽原鉄砲隊の一員として、日本全国で火縄銃の演武にも参加しています。火縄銃を実際に演武して分かることがたくさんあります。文字からだけでは分からないことを、実体験や現地ならでは感性で資料館の展示や解説に生かしています。

WEBサイト: 新城市設楽原歴史資料館 Facebookページ

長篠・設楽原の戦いにおける、長篠城

甲斐国を発った武田勝頼15000人の兵を率いて長篠城を取り囲みます。
城を守る奥平軍はわずか500人。普通に考えれば、瞬く間にお城は武田軍によって
攻め落とされてしまうほどの兵力の違いです。武田軍にとっては取るに足らぬような
感覚だったのかもしれません。 しかし、城兵の士気も盛んで、また天然の要害に
守られた長篠城でした。武田軍は長篠城への攻撃を開始しますが、意外な堅城に
びっくりしたのかもしれません。兵力に頼る攻撃を仕掛けると、武田軍の損害が増える
ことも十分に予想されました。

 

ここで一つの疑問がわいてきます。 通常、武田軍は長篠城を落とすことができなかったといいますが、
果たしてそうだったのでしょうか。言葉の遊びかもしれませんが、「武田軍は(いくら攻めても)
長篠城を落とせなかった」のか「武田軍は(わざと)長篠城を落とさなかった」のかどちらだったので
しょうか。 私は「武田軍は(わざと)長篠城を落とさなかった」と考えてもいいのかなと思っています。
確かに城兵の士気も高く、堅城です。でも武田軍です。

 

武田軍は長篠城の攻撃を途中で中止し、吉田城(今の豊橋市)を攻撃しています。
ここには徳川家康が籠っていました。吉田城は長篠城よりも規模が大きく、簡単に攻め落とせない
ことは明らかでした。勝頼は吉田城の囲みを解き、長篠城への攻撃を再開します。

 

前回、お話しましたように武田勝頼の最終目的を家康の決戦と考えた場合、長篠城を材料に家康を
おびき出そうと・・・父信玄が味方原の戦いで家康を誘い出したように・・・
それには長篠城を落とさずに、家康が出てくることを待ったほうが得策と考えたのかもしれません。

 

今となっては推測しかできませんが、皆さんはどう思われますか?

 

 

 

 


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