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設楽原からのたより

湯浅 大司
湯浅 大司

長篠・設楽原の戦いの行われた地にある設楽原歴史資料館で学芸員をしながら、長篠・設楽原鉄砲隊の一員として、日本全国で火縄銃の演武にも参加しています。火縄銃を実際に演武して分かることがたくさんあります。文字からだけでは分からないことを、実体験や現地ならでは感性で資料館の展示や解説に生かしています。

WEBサイト: 新城市設楽原歴史資料館 Facebookページ

長篠・設楽原の戦い!なぜ戦いが行われたのかー武田勝頼の立場から

2012.09.06 | カテゴリー : 武田勝頼 | 投稿者名 :

前回まで連合軍の立場で長篠・設楽原の戦いに至った経緯を見てきましたので、
今回は武田軍の将、武田勝頼の立場から、この戦いの行われた原因をみていこうと思います。


まず、前提として、武田勝頼は決して暗愚な武将ではなかったという事を確認しておきたいと思います。
旧来、武田勝頼は武田信玄が盛り立てた武田家を信玄の死後わずか9年で滅亡させてしまったということで、
評価の大変低い人物でした。しかし、近年、信玄の評価を高めるために勝頼の評価を意図的に下げた
といわれるようになり、勝頼は徐々に正当な評価を受けるようになりつつあります。
そのような、武田勝頼はなぜ、長篠城へ軍を進めたのでしょうか。




武田の支配地の周りを見回した時、最も進出しやすく、魅力的な地域が東三河でした。父信玄が三方原の戦いで
徳川家康を打ちのめしてから、3年。その後、勝頼は高天神城を攻略し、遠江への進出の足掛かりを得ると
徳川方に対して一気に攻勢を仕掛けます。まず、武田勝頼が狙いを定めたのは長篠城でした。


すでに武田軍は奥三河に大きく進出しており、長篠城を手中に収めると奥三河を完全に掌握することができます。
ここを拠点に一気に東三河をその勢力下におさめることも夢ではなくなってきます。東三河を領有すれば、
その隣国である遠江国を支配下に置くことも時間の問題といえるでしょう。長篠城攻めは武田勝頼が大きく
飛躍していく足掛かりとなるような城攻めだったといえます。


武田勝頼にとって、長篠城は東三河を攻略するための一つの手段であって、決して最終目標でありませんでした。
このことについては、また後日紹介をしていきます。


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