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設楽原からのたより

湯浅 大司
湯浅 大司

長篠・設楽原の戦いの行われた地にある設楽原歴史資料館で学芸員をしながら、長篠・設楽原鉄砲隊の一員として、日本全国で火縄銃の演武にも参加しています。火縄銃を実際に演武して分かることがたくさんあります。文字からだけでは分からないことを、実体験や現地ならでは感性で資料館の展示や解説に生かしています。

WEBサイト: 新城市設楽原歴史資料館 Facebookページ

長篠・設楽原の戦い〜奥平氏の決断〜

2012.09.21 | カテゴリー : 長篠・設楽原の戦い | 投稿者名 :

信玄の死後、家康は奥平氏への働きかけを行います。
作手に拠点を置いていた奥平氏はここまで武田方についていましたが、信玄の死を知り、
このまま武田方に従うべきか、武田方を離れ徳川方に従うべきか、大きな決断を迫られていました。
このまま、武田方に従った場合、奥平家は武田軍においては三河衆の中核を担う家になったでしょうが、
武田軍の中核を担う家にはなれないでしょう。武田信玄が存命ならば、家を残すためには
それでもよかったでしょうが、信玄亡き後、武田勝頼にそれだけの器があるだろうか。
武田勝頼と比べ、徳川家康はどうであろうか、織田信長はどうであろうか。





 

徳川家康から奥平氏のもとに自軍へ加わらないかという誘いがありました。その誘いの条件は
当時の奥平氏にとっては、破格のものでした。そのうちで、奥平氏にとって最も魅力ある条件は家康の長女
亀姫を奥平氏の嫡男貞昌の妻として迎えるということでした。奥平氏が戦国大名徳川家の縁戚関係を結び、
徳川家の中核へと食い込むことができ、家を大きく飛躍させるチャンスでした。また、奥平家の人々は、
そこに徳川家康の覚悟を見たのでした。奥平家は徳川方に従う覚悟を決めた瞬間でした。


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